破滅的な戦争への扉を開いた真珠湾攻撃。その裏で暗躍していた“謎の男”がいた。名前は、フレデリック・ラトランド。ある時は、第1次世界大戦でパイロットとして名をあげ、命懸けで仲間を救った《戦場の英雄》。ある時は、軍需産業に精通した《貿易商》。ある時は、ハリウッドの社交界に出入りする《セレブリティ》。いくつもの顔をもった“怪物”の正体は、日本とアメリカを手玉に取ろうとした、恐るべき《二重スパイ》。 彼がもたらした“情報”は、開戦へと舵を切る日本にどんな影響を与えたのか? ラトランドとはいったい、何者だったのか? ミステリアスな素顔に迫る翻訳ノンフィクション『ラトランド、お前は誰だ? 日本を真珠湾攻撃に導いた男』(ロナルド・ドラブキン著、辻元よしふみ訳、河出書房新社)が出版された。