西岸地区がパレスチナ人を襲撃 2カ月足らずで2度目の被害

ヨルダン川西岸地区、パレスチナ自治区、12月24日 (AP) ー パレスチナ当局者は23日、イスラエル占領下のパレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区南部で、夜間にイスラエル入植者とみられる一団がパレスチナ人宅を襲撃し、羊を殺害したと発表した。 これはここ数カ月で激増している入植者によるパレスチナ人への攻撃の最新事例で、イスラエル警察は入植者5人を逮捕したと発表した。 一団は羊3頭を殺害し4頭を負傷させ、家のドアと窓を破壊し、内部に催涙ガスを発射した。これにより4歳未満のパレスチナ人子ども3人が病院に搬送された。 襲撃を受けた家屋と羊の所有者は「入植者らはドアに開けた穴から室内に大量のガスを噴射。3人の子供が窒息症状を示し、最も重篤な6カ月の乳児は現在入院中だ。肺炎と酸素欠乏に苦しんでいる」と語った。 警察は、パレスチナ領土への不法侵入、器物損壊、催涙ガスではなく唐辛子スプレーの使用の疑いで入植者5人を逮捕したと発表した。 これは2カ月足らずで同家族に対する2度目の入植者による襲撃だという。 イスラエルは1967年の戦争で、パレスチナ人が将来の国家として主張する地域であるヨルダン川西岸地区、東エルサレム、ガザを占領。東エルサレムに20万人以上を移住させたほか、ヨルダン川西岸地区には50万人以上のユダヤ人を定住させている。 (日本語翻訳・編集 アフロ)

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