佐々木成三氏、LINE使ったニセ警察官詐欺を解説「警察はビデオ通話なんか絶対しない」

元埼玉県警捜査1課刑事の佐々木成三氏が24日、TBS系「ひるおび」(月~金曜午前10時25分)に生出演。ニセ警察官詐欺についてコメントした。 LINEを使ってニセ警察官とやりとりする詐欺行為が多発していることについてMC恵俊彰が「佐々木さん、まず電話がかかってくるわけじゃないですか。国際電話の『+(プラス)』がついていたら、これは危険だなと思って、切ればいいと思うんですけど、電話から今度はLINEにいって、ビデオ電話…顔をさらすってことは、もう安心しちゃうじゃないですか。要するに悪い人は出てこないと思っちゃうから」と話した。 番組ではLINE動画で生配信した画像を詐欺の実例として紹介した。北海道警察のポスターを貼った壁のある部屋で警察官の制服を着た男が携帯電話の画面を表示して会話している様子だった。佐々木氏は「実際、警察のことを知ってる僕は…警察はLINEのアカウント持ってないです。で、ビデオ通話なんか絶対しないです。制服で取り調べなんか絶対しないですし、動画を見ると、あえて北海道警のポスターを貼ってあるんですよ。あんな場所(ポスターを貼ってある部屋)ないですね。ああいうところでどんどん信じちゃう」と話した。 恵は「普通に見ればね、セットじゃないんだからと思ったりするんですけどね。ドラマのセットじゃないと思ったりもするんですけど、これで身分証明書を、って言われたら出しちゃうのかな」と話した。佐々木氏は「もう、おどらされているんですよね。不安になって冷静な判断ができない状態になっている。その異常を自分で認知できないというところ」と話した。 恵が「警察から電話がかかってくることはある?」と聞くと佐々木氏は「これはあります」と答えた。恵が「じゃLINEで、とか取り調べとかはないんですね」と確認すると、佐々木氏は「ないです」と返し「あなたに逮捕状が出ているということも絶対に言わないです。だから『警察から』という電話は全部疑わないといけない。最初の入り口からダマされないということです。特殊詐欺にダマされてる方にアンケートをとると、8割の方は自分はダマされないと思っている、と。自分は大丈夫だ、と思ってる人。こういう人はどういう手口でダマされているか自分でキャッチできないですよね。『警察官』というワードが出てきたら、そこから疑うべきですね」と詐欺の手口についてアドバイスした。

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