ワゴン車で藤枝の山中に遺体運んだか 静岡の損壊、遺棄事件

静岡市葵区川越町の飲食店経営会社役員の男性=当時(30)=の遺体が損壊され、遺棄されたとされる事件で、死体損壊と死体遺棄の疑いで逮捕された同区鷹匠3丁目、会社役員の男(31)ら3容疑者が、ワゴン車を使って男性の遺体を藤枝市内の山中まで運び、遺棄したとみられることが8日、複数の関係者への取材で分かった。 会社役員の男とともに逮捕されたのは、同区六番町、飲食店店長の男(27)と清水区内のアルバイト店員の女(19)。静岡県警は事件に至った経緯や具体的な手口を追及するほか、男性が死亡した経緯を知っているとみて、殺人容疑も視野に捜査を進める。 関係者によると、車両は既に押収済みで、県警はこの車両の走行経路などを入念に調べ、遺棄現場などを特定したとされる。遺体は、男性の母親から10月2日に行方不明届が出され、少なくとも数週間はたった時期に発見されたとみられる。激しい損傷があり、焼かれた形跡があるという。 県警は遺体発見後、鑑定作業などを慎重に進めて被害者を特定するとともに、交友関係などを幅広く調べ、3容疑者の関与を裏付けた。 男ら3人の逮捕容疑は共謀して6月ごろから10月ごろまでの間に、男性の死体を損壊した上、遺棄した疑い。 会社役員の男と死亡した男性は同じ飲食店経営会社の役員を務めるなど仕事上の関係があった。県警は経営上で何らかのトラブルがあった可能性も調べている。

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