「昭和天皇銀貨」の偽物使った疑いで4人逮捕 全国で700枚発見

偽物の記念銀貨を金融機関で使ったとして、警視庁などは7日、日本人と中国籍の男4人を偽造通貨行使容疑で逮捕し、発表した。認否は明らかにしていない。昨春以降に7都県で偽銀貨約700枚が見つかっており、鑑定中のものも含めると、さらに増える可能性がある。警視庁は、4人との関連を調べる。 捜査2課によると、事件で使われた銀貨の本物は、昭和天皇の在位60年を記念して1986年に1千万枚発行された記念貨幣。額面は1万円で通常の貨幣として使うこともできる。 4人の逮捕容疑は、昨年5月中旬~6月上旬、3カ所の金融機関の職員に両替を申し込み、偽物の「天皇陛下御在位60年」の記念銀貨計79枚を、本物のように装って使ったというもの。偽名を記入した両替依頼書を出し、現金化していたという。 同様の偽銀貨は多数見つかっており、少なくとも約700枚が偽物と鑑定された。信用金庫や農業協同組合系の金融機関で現金化のために使われるなどしていたといい、警視庁は経緯を捜査する。 ■財務省は2025年12月、偽物銀貨発見で注意喚起 「天皇陛下御在位60年」の記念銀貨については財務省が昨年12月、偽物が見つかったと注意喚起していた。 財務省などによると、銀貨などの記念貨幣は、貨幣法に基づき内閣の閣議決定を経て、「国家的な記念事業」として発行される。コレクターの間では、額面や販売価格よりも高値で取引されることもある。 偽物の存在は、通貨の信用を落としたり、流通を妨げたりする恐れがある。偽の貨幣を作ったり使ったりすれば、通貨偽造や偽造通貨行使の罪にあたり、無期または3年以上の拘禁刑となる。(三井新、西岡矩毅)

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