「私は以前から、未成年の男性に性的関心がありました」 勤務していた保育園で、男児に性的暴行を加えたり、わいせつな行為に及んでいた元保育士は、取り調べでこう供述したという。 ’25年12月23日、東京地裁で、元保育士・山城広太被告(31)に判決が下された。 東京都墨田区内の保育園に勤務していた山城被告は、(起訴された順に)A〜H君、8人の男児に対する不同意わいせつと不同意性交等の罪に問われていた。 村田千香子裁判長は、「保育士の立場を悪用した卑劣極まりない犯行であり、常習性も顕著である」として、「懲役13年(求刑15年)」を言い渡したのだった。 裁判で山城被告は、7人の男児への罪を認める一方で、園内の防犯カメラの解析から犯行が発覚したC君への犯行だけは、「(わいせつな行為は)やっていません」と主張している。判決ではC君への犯行だけは「合理的な疑いが残る」として無罪となった。 村田裁判長は、無罪とした理由を、こう述べている。 「(防犯カメラの映像では)Cの体の一部が書棚に隠れていることもあり、被告人が左手親指あたりを複数回、動かした部位が、Cの陰部であるとまで認めることはできない」 その結果、判決は当時3歳から6歳の男児7名に対する、不同意性交等4件、不同意わいせつ4件の罪に対するものとなった。犯行は’23年11月〜’24年8月と1年以上に及び、その間には園内で、「児童との接し方」に関する研修もあったというが、山城被告の犯行を止めることはできなかった。この点について判決では「長期間、矯正施設に収容することは免れない」としている。被害に遭った男児はみな、山城被告に懐いていたという。 事件が発覚したのは、’24年8月のことだった。 A君が「(山城被告に)下半身を舐められた」と話したことから、父親が警察に相談。10月9日、警視庁向島署が山城被告を不同意性交等の疑いで逮捕したのだ。 その捜査のなかで園内の防犯カメラを解析したところ、次々と余罪が発覚した。さらに報道を見て、「自分の子どもも被害に遭っていた」と警察に申告した保護者もいた。この保護者は、事件直後に息子から被害に遭ったことを聞いていたものの、「子どもの勘違いではないか」と思い、保育園に相談しなかったのだという。