「もうとっくに限界は来ている。この状態が続くなら殺すかもしれない」 男の知人の女性に対する感情は、インターネットの掲示板、そして警察署でも溢れ出していました。その結果、名誉毀損と脅迫の疑いで男が逮捕されました。が、その逮捕されるまでの流れがあまり聞いたことのないものでした。 警察によりますと、名誉毀損と脅迫の疑いで逮捕されたのは、酒田市田沢の自称・無職の男(26)です。 ことの発端は去年9月でした。男は自身のスマートフォンを使い、不特定多数の目に触れるインターネット掲示板に、庄内地方に住む30代の知人女性を誹謗中傷する言葉を書き込み、その名誉を傷つけたとされています。 その後、この男は脅迫で逮捕される行動に出ます。この一件が特殊だったのです。 ■警察に相談し、脅迫罪成立 先月31日のことでした。 男はこの日、警察署を訪れていました。当初は女性のことについて警察への「相談」という形でしたが、対応した警察官に対し、男は女性の名前を挙げた上で、こう言ったのです。 「もうとっくに限界は来ている。この状態が続くなら殺すかもしれない」 警察官は、男の言葉と切迫した様子から、女性の身に現実的な危険が及ぶ可能性があると判断します。その後女性と連絡を取り、男の発言内容を伝えました。事実を知らされた女性は、恐怖を感じたといいます。 この時、法的な「脅迫」が成立しました。 ■脅迫罪は、第三者経由でも成立する 脅迫罪において重要なのは、相手がその告知(情報)によって恐怖を感じるかどうかです。 警察によると、害悪の告知は直接本人に行われることはもちろん、第三者を介して伝えられた場合でも、相手がその内容を知り畏怖すれば「罪」が成立するというのです。たとえその第三者が相談を受けた「警察官」であったとしても例外ではなく・・・。 事実、警察はTUYの取材対し「内容が内容だったので、女性の保護のために伝えるしかなかった。伝えた結果、犯罪要件が成立した」としています。