刑法犯4年連続増、コロナ前超え 詐欺被害最悪、3241億円に 2025年犯罪情勢・警察庁

警察庁は12日、2025年の犯罪情勢統計を公表した。 刑法犯認知件数(暫定値)は前年比4.9%増の77万4142件で、4年連続で増加。新型コロナウイルス感染拡大前の19年を上回った。特に匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)が関与する特殊詐欺とSNS型投資・ロマンス詐欺の増加が著しく、被害額は前年の約1.6倍の計約3241億円と過去最悪を大幅に更新した。 刑法犯認知件数は02年をピークに減少が続いたが、21年に底を打ち、増加に転じた。増加はコロナ対策の行動制限緩和も影響したとされてきたが、コロナ前の件数を3.4%上回ったことで、治安の悪化基調が鮮明になった。警察庁は「犯罪情勢は厳しい状況」と分析した。 19年との比較では、詐欺などの知能犯、盗撮や不同意わいせつなどの風俗犯が2倍以上に増え、凶悪犯も約1.5倍になった。窃盗は3.5%減とコロナ前の水準には達していないものの、22年から4年連続で増加している。 25年の特殊詐欺とSNS型投資・ロマンス詐欺の認知件数は計4万2900件で、被害額と共に過去最多。トクリュウの資金獲得につながる犯罪の検挙数は2073人増の1万2178人だった。逮捕者は詐欺や薬物の実行犯が大半で、警察当局が狙う組織の中核的人物はごく一部だった。

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