未成年が「闇バイト」などを通じて凶悪事件に関わるケースが全国で相次ぐなか、警察庁などが注意を呼びかける文書を公表しました。 公表された文書は「闇バイトで人生を棒に振らないために知っておくべき5つのこと」と題され、「必ず捕まります。逮捕されるまでこき使われます。」と強い口調で危険性を訴えています。 この背景には、未成年が関与する重大事件が相次いでいる現状があります。 ■文部科学大臣 松本洋平 「先般、栃木県で発生した高校生による強盗殺人事件をはじめ、未成年者がトクリュウと呼ばれる犯罪グループに関与し、凶悪な犯罪を実行する事件が相次いでいる」 先月、栃木県で発生した強盗殺人事件では、匿名・流動型犯罪グループ、いわゆるトクリュウが関与したとみられています。 この事件では、実行役やリクルーターとみられる高校生5人が逮捕されました。 ■逮捕された高校生の供述(捜査関係者による) 「当日まで普通のバイトだと思っていた」 「やらなければ家族や友達を殺すなどと言われた」 警察庁によりますと、トクリュウが関与する事件で検挙された人は、去年1年間で1万2000人以上にのぼり、このうち1300人以上が未成年だということです。 こうした事件のきっかけとなっているのが、SNSなどで高額報酬をうたい募集する「闇バイト」です。 福島市内で話を聞くと、若者の間でも不安や警戒の声が聞かれました。 ■高校生 「広告とかで流れてくる感じ」 「(トクリュウは)聞いたことない」 ■大学生 「1回してしまうだけで人生が終わるのが怖い」 「普通の求人サイトでもあると聞いているので、見分けがつかない」 ■県警本部 生活安全企画課 調査官 津田智宏 「高収入、海外で儲かる仕事、即日、即金あるいはホワイト案件、そういった文言で誘い込む手口が非常に多い」 甘い言葉に誘われ応募し、個人情報を送ってしまうと、その情報をもとに脅され、犯罪グループから抜け出せなくなるケースが多いといいます。 ■県警本部 生活安全企画課 調査官 津田智宏 「結果的には犯人グループから脅され続けて、警察に逮捕されるまで使われ続ける現状」 「犯人グループとすれば、自分は捕まらないために応募したものを利用して切り捨てる」 「軽く処罰されることは絶対にないので、注意してもらいたい」