「最強ジャパン」代表選手は"不起訴だから不問"でいいのか…海外メディアが報じる性加害に寛大な日本の罪深さ

ワールドカップ2026に日本代表として出場中の佐野海舟選手。ジャーナリストの柴田優呼さんは「1年前の選出時、森保一監督に質問したが、佐野選手が不同意性交容疑で逮捕され不起訴になった事件の詳細は確認していないという答えだった」という――。 ■「性犯罪容疑のあるW杯選手」 現在北米と中米で開催されているサッカーのワールドカップ(W杯)に出場中の佐野海舟選手。「不同意性交容疑」で2024年逮捕され不起訴処分になった後、自ら会見し謝罪した。しかし、その彼が日本代表に選出されたことへの批判は続いており、海外メディアでも報道され始めている。 英紙ガーディアンは、「性暴行容疑のあるW杯出場選手」として、ガーナとモロッコの代表選手に交えて、佐野選手を取り上げた。この2選手は今後公判がある予定で、2人とも犯行を否認しているが、不起訴となった佐野選手も同じようなカテゴリーに入れられている。イングランドが予選リーグでガーナと対戦した時、このガーナの選手に対して会場でブーイングが起こり、彼との握手を拒否するイングランドチームの選手もいた。 ■海外メディアと日本の温度差 海外報道の中でも、特に佐野選手の起用を厳しく批判しているのが、インドネシアのミレニアル世代とZ世代が作るデジタルメディア、IDN Timesの記事だ。中居正広氏や伊藤詩織氏の事件にも触れながら、「佐野事件は、日本がどれだけ性暴力加害者に寛容か示している」と指摘。ハワイ大学教授のデビッド・ジョンソン氏の論文「日本ではレイプは犯罪か」を基に、示談金を払うことで性犯罪が不起訴や減刑になったりする日本の状況を詳しく伝え、佐野選手の招集が必要だったのか疑問視している。 アジアの大国の若い世代のこうした声はあまり日本で報じられることはないが、社会変革に意欲的な世代が国の中核になっていくにつれ、より手加減しない視線が日本に向けられていくだろう。 それではなぜ、日本サッカー協会(JFA)と森保一監督は佐野選手を招集したのだろうか。JFAの山本昌邦ナショナルチームダイレクターは2025年、次の3点を判断理由として挙げた。1、相手に対して謝罪と話し合いをしたことを確認している、2、本人が深く反省している、3、検察が不起訴処分と判断し、刑事事件としては罪に問われずに終了している。ただ、これらの理由はどれだけ内容を伴っているだろうか。

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