おととし4月、知床沖で観光船「KAZUⅠ」が沈没した事故で釧路地検は、きょうにも運航会社社長の桂田精一容疑者を業務上過失致死などの罪で起訴する方針を固めたことがわかりました。 「知床遊覧船」の社長・桂田精一容疑者61歳はおととし4月23日、運航管理責任者として安全を確保する義務を怠り知床沖で観光船を沈没させ、乗客乗員26人を死亡させた疑いで逮捕・送検されました。 検察などによる取り調べが進められていましたが、釧路地検は勾留満期を迎えるきょうにも、桂田容疑者を業務上過失致死と業務上過失往来危険の罪で起訴する方針を固めたことが複数の捜査関係者への取材でわかりました。 船の操縦に直接関わっていない人物を起訴して刑事責任を問うのは異例で、結果の重大さなどを踏まえて起訴する判断に至ったものとみられます。