「ライオン放たれた」ほかネット偽情報135件 熊本地震で警察記録

最大震度7を2回観測した2016年の熊本地震で、熊本県警が把握したインターネット上の「流言飛語」が135件に上っていたことが分かった。朝日新聞の情報公開請求に対し、開示された文書に記録されていた。 熊本地震は16年4月14日に前震、同16日に本震が発生した。文書によると、ネット上では地震後、デマや真偽の不確かな情報が見られた。県警は、被災者の不安や混乱があおられる懸念から「情報対策」に取り組んだという。 その結果、県警は5月8日までに計135件の流言飛語を把握した。主な例に「モールで火災」「動物園からライオンが放たれた」「井戸に毒」「富士山の大噴火が起こる」「迷彩服を着たグループが空き巣」「謎の放射線」などがあった。 このうち、ツイッター(現X)に「ライオンが放たれた」とウソの投稿をして熊本市動植物園の業務を妨害したとして、県警は7月、当時20歳の男性を偽計業務妨害の疑いで逮捕した。男性はその後、不起訴処分(起訴猶予)になった。(飯島健太)

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