高橋文哉×田中泯がW主演 薬丸岳「告解」連ドラ化、加害者と被害者遺族の対峙描く

高橋文哉と田中泯が、WOWOWで12月に放送・配信する、連続ドラマW 告解(こっかい)(全4話、詳細未定)で、ダブル主演を務めることが分かった。2人は、ともにWOWOWオリジナルドラマ初主演を飾る。 原作は、薬丸岳氏の長編小説「告解」(講談社文庫)。ひき逃げ事件の加害者と、愛する妻を奪われた被害者遺族、双方の人生を通して、消えることのない罪を背負う者の贖罪(しょくざい)の在り方を問う社会派ヒューマンサスペンスだ。 飲酒運転の末にひき逃げ事件を起こし、実刑判決を受けた大学生・翔太。愛する妻を奪われ悲しみに打ちひしがれる被害者遺族・二三久は、ある日、刑期を終えた翔太が一人で暮らすアパートに移り住んでくる。そして事件から何年もの月日を経て、物語は大きく動き出す。赦(ゆる)されざる罪の果てに待ち受けるものとは――。 “告解”とは、自らの罪を告白し、赦しを求める行為のこと。事件の後も続いていく加害者と遺族の人生に光を当て、「罪を犯した人間は、その罪とどう向き合い、その先の人生をどう生きるのか」という問いに真正面から迫り、見るものの心を震わせる。 「天使のナイフ」で第51回江戸川乱歩賞を受賞しデビューして以来、「友罪」「Aではない君と」など、犯罪の背景にある社会問題や、罪を背負った人間とその周囲の葛藤に鋭く切り込んできた作家・薬丸氏。そんな、薬丸作品がWOWOWで連続ドラマ化されるのは、「連続ドラマW 天使のナイフ」(2015年)、「連続ドラマW 悪党 ~加害者追跡調査~」(19年)に続き、本作が3作目となる。 監督を務めるのは、WOWOW「コールドケース」シリーズ(16年~)や、映画「サイレント・トーキョー」(20年)などで、登場人物の感情に深く迫る数々の人間ドラマを描き、緊迫感あふれるサスペンス演出に定評がある波多野貴文氏。 脚本には、「半沢直樹」(20年/TBS系)、「サンクチュアリ -聖域-」(23年/Netflix)、映画「サバカン SABAKAN」(22年)など、近年数々の話題作を手がける金沢知樹氏と、萩森淳氏が名を連ねる。 罪とは何か。償いとは何か。そして、罪を犯した人間は、もう一度生き直すことができるのか。贖罪の在り方に向き合い続けてきた薬丸氏だからこそたどり着いた慟哭(どうこく)の傑作長編を、これまで数々の社会派サスペンスを世に送り出してきたWOWOWの骨太な人間描写で、重厚かつ繊細な世界として描き切る。 ダブル主演の高橋と田中は、加害者と被害者遺族の逃れがたい複雑な関係を濃密な芝居で体現。世代もキャリアも、表現者として歩んできた道も異なる2人が、本作で初共演を果たす。 高橋が演じるのは、ひき逃げ事件の加害者である大学生・籬(まがき)翔太。恋人に会うため飲酒運転をした翔太は、その道中で一人の女性をはね、その場から逃走。4年10か月の実刑判決を受ける。出所した翔太を待ち受けていたのは、刑期を終えても罪は消えず、その重みを背負い続けなければならない過酷な現実だった。 これまで、さまざまな作品でみずみずしい表情と鮮やかな演技を見せてきた高橋が、本作では一転、罪悪感や後悔、孤独に苛まれる加害者という難役に挑み、そのリアルで生々しい内面を幾層にも表現。“俳優・高橋文哉”としてのこれまでの印象を一新する、新境地となる役どころだ。 そして、田中は、翔太が起こしたひき逃げ事件によって愛する妻を奪われた被害者遺族・法輪(のりわ)二三久役を担う。加害者である翔太への執念を募らせ、出所した彼を追って同じアパートへと移り住む。二三久はなぜ、翔太の隣人となったのか。それは、復讐(ふくしゅう)か? 二三久の胸に深く刻まれた記憶は、歳月を経てもなお、二三久を静かに突き動かしていく。 世界的な舞踊家として培った研ぎ澄まされた身体表現と、俳優として唯一無二の存在感を併せ持つ田中が、愛する妻を奪われた深い喪失と怒り、被害者遺族の複雑な内面を、鬼気迫る芝居で体現。心の奥底で崩れていく感情の均衡を、痛切に浮かび上がらせる。 今回の役を演じるにあたり、高橋は「籬翔太という役を今の自分に託していただけたことが本当にうれしく、光栄でした」と喜びを語り、また「自分の中でも大きく成長し、向き合うきっかけをたくさんもらいました」と、俳優として新たな挑戦に臨んだ手応えをにじませた。 一方、田中も「“その人”になってみたいかどうか……。それだけが僕が出演を受け入れる要件。現在と過去の渦の中で翔太という若者が、二三久のココロの中にカラダの内に一緒に生き続けることになる」と、独自の俳優観と役柄への深い覚悟を明かした。 さらに、原作者の薬丸氏は「このドラマを通して、人が生きていくうえで大切な“何か”を感じ取っていただけたら、原作者として何よりの幸せです」と、映像化への期待を寄せている。 監督の波多野氏もダブル主演の2人について「世代も個性も異なるお二人ですが、共通しているのは、セリフでは語りきれない感情を、目やたたずまい、沈黙で伝えられる俳優であること」とコメント。 脚本を手がけた金沢氏も「登場人物それぞれの感情が簡単に割り切れないところも、この作品の大きな魅力」と、本作ならではの魅力を語っている。 この度、翔太と二三久が、物語の重要な舞台となるアパートの前に並び立つ姿を収めたティザービジュアルも解禁された。互いに視線を交わすことなく正面を見据えるそのたたずまいが、2人の間に横たわる埋めがたい隔たりを感じさせるとともに、やがて両者の運命が交錯していく物語の幕開けを予感させる。 消えることのない罪を背負う翔太と、彼の出所を待ち近づく二三久。加害者と被害者遺族が対峙(たいじ)し、やがてたどり着いたその結末に、心を揺さぶられるに違いない。高橋と田中が、事件後も続く双方の人生を通して消えることのない罪と罰を描く本作で、2人を取り巻く豪華な追加キャストをはじめ、今後の続報にも注目だ。 加害者と被害者遺族、相反する2人の運命を予感させる特報映像が到着。雨の夜に起きたひき逃げ事件を起点に、加害者・翔太と、愛する妻を奪われた被害者遺族・二三久が、それぞれ罪と喪失を抱えて生きていく様子を、息詰まる緊張感で映し出している。 消えることのない罪の重みに追い詰められていく翔太。そして、二三久が投げかける「君は、私の妻を殺したのか?」という問い。2人の運命が交錯していく物語の行方と、高橋と田中の凄(すご)みを帯びた表情、そして本作の骨太でサスペンスフルな世界観に期待が高まる。

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