ヤードと呼ばれる車の置き場所に盗難車を保管したなどとして、警視庁は15日、スリランカ国籍の解体会社長の男(38)を組織犯罪処罰法違反(犯罪収益の収受)と盗品等保管の疑いで逮捕し、発表した。「盗難車とは知らなかった」と供述しているという。 捜査3課によると、男は茨城県古河市中田、ラージャパクシャ・ミニムトゥ・パティランネーヘーラゲ・ディネシュ・ラージャパクシャ容疑者。 逮捕容疑は昨年2月、盗まれたワゴン車を窃盗グループから受け取り、経営する茨城県八千代町のヤードで同4月まで保管したというもの。 同課は昨年4月以降、トヨタのワゴン車「ハイエース」などを盗んだとして日本人グループを摘発。このグループが東京都のほか、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉の5県で盗んだ約60台の車(計約8500万円相当)をこのヤードに持ち込んだとみている。車は解体され、中東に輸出された可能性が高いという。(藤田大道)