「何度も通報したのに」…済州島で警察の保護を受けていた40代女性が殺害される

韓国・済州島(チェジュド)で警察の安全確保措置を受けていた40代の女性が、元交際相手に刃物で刺されて死亡した。被害女性は暴力やストーカー行為の被害に遭い、警察からスマートウォッチを支給されてから1カ月もたっていなかった。済州西部警察署は12日、殺人の疑いで60代の男Aを緊急逮捕し、取り調べていると発表した。警察によると、Aは同日午前1時38分ごろ、済州市蓮洞(ヨンドン)の大型工事現場前の道路で、元交際相手の40代女性Bさんを刃物で刺して殺害した疑いが持たれている。BさんはAによって、SUV(スポーツ用多目的車)の助手席に無理やり乗せられた。この過程で、AはBさんを刃物で何度も刺した。その後、AはBさんを歩道に横たえ、車で逃走した。警察は、血を流して倒れているBさんを発見した通行人からの通報を受け、現場に出動した。犯行直後に逃走したAは、約3時間30分後の午前5時8分ごろ、済州市健入洞(コンイプトン)の道路で逮捕された。警察の調べで、Bさんは過去にAから暴力やストーカー行為の被害を受けたとして、警察に何度も通報していたことが確認された。警察はBさんを犯罪被害者の安全確保措置の対象者に指定し、112通報システムに登録した上で、先月16日にスマートウォッチを支給していた。しかし、Bさんは支給からわずか26日後に殺害された。Bさんは事件当時、Aから突然襲われたため、身に着けていたスマートウォッチで通報する間もなく被害に遭ったという。スマートウォッチは、犯罪被害者が緊急時に警察に救助を要請するための装置だ。支給日から6カ月間使用でき、報復の危険があると判断された場合は、使用期間を延長できる。警察は、安全確保措置の対象者から通報があった場合、過去の通報履歴などを参考に対応する。Bさんが過去に被害を訴えた際の通報については、現場で対応が終了しており、Aに対する接近禁止命令などは出されていなかったという。警察はAに対し、詳しい犯行動機や経緯を調べている。取り調べを終え次第、拘束令状を請求する方針だ。

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