保釈中に正当な理由なく公判に出頭しなかったとして、京都府警右京署は17日、刑事訴訟法違反(公判期日への不出頭)の疑いで、住所不定、無職の被告の男(27)=窃盗と大麻取締法違反の罪で公判中=を逮捕した。 公判期日に裁判所の召喚に応じない「不出頭罪」は2023年の改正刑事訴訟法で新設され、2年以下の懲役を科す。同罪の適用は京都府警で初めてという。 逮捕容疑は昨年9月12日午後1時15分と指定されて呼び出された京都地裁の判決期日に正当な理由なく出頭しなかった疑い。 同署によると、地裁が昨年2月に容疑者を保釈していた。判決期日に出頭しなかったため、府警が指名手配し、この日、松江市で身柄を確保した。 調べに対し「足がすくんで裁判所に行くことができなかった」と供述しているという。