南魚沼市の道の駅の再整備事業をめぐり、業者に便宜を図った見返りに飲食代12万7千円余りの接待を受けたとして市の職員らが逮捕されてから22日で1週間です。22日に開かれた市議会の総務文教委員会で市側は「組織的な関与」について改めて否定しました。ナイトクラブで軽快なリズムを刻むDJ。バックには「DJ Tomohiro Yamaguchi」の文字。15日、収賄の疑いで逮捕された南魚沼市 産業振興部の主事山口智弘容疑者・32歳です。警察によりますと、山口容疑者は南魚沼市にある道の駅の再整備事業に従事。事業の中の契約をめぐり、コンサルティングなどを行う南魚沼市の「テレコムベイシス」が有利な取り計らいを受けるよう便宜を図った見返りに、飲食代金12万7千円あまりの接待を受けた疑いがもたれています。<山口容疑者を知る人は>「社交的で普通にいいやつだなというか」こう話すのは南魚沼市内で山口容疑者がよく訪れていたという飲食店の店主。Q)通っていた頻度は?<山口容疑者を知る人は>「多いときで月2とか3のときもあったかな、そんなくらいですね。まあ月1ぐらいの頻度かな」「カウンターで一人で来てしゃべっているときはまあ仕事のことだったり、プライベートの……まあ色々ですね、ざっくばらんに」その山口容疑者に対し接待を行った贈賄の疑いでテレコムベイシスの石川卓容疑者・51歳、その部下の一木幸之佑容疑者・35歳も逮捕・送検されています。元検察官で、刑事事件に詳しい弁護士は今回の事件をどう見るのか。【あくつ法律事務所 飽津史隆 弁護士】「個人の質によるところが大きいですよ、 よっぽど県のボスやドンみたいのが頼んできて どうしても断り切れなかったという状況下においてではないのであればやっぱり個人の判断が大きい」業務上でかかわりがある相手などから賄賂を受け取ることが禁止されている「公務員」。業者のかかわり方について「公務員がコントロールすべき」と指摘します。【あくつ法律事務所 飽津史隆 弁護士】「贈収賄を処罰することによって保護しようとする利益は公務員の仕事に対する社会の信頼です」「酒なんか飲みに行かないんだよ 業者と、ただそれだけだよ」テレコムベイシスは2023年度から5件の随意契約を南魚沼市と結んでいて、捜査関係者によりますと、契約金額はあわせて約4000万円にのぼるとみられています。市は、競争入札ではなく随意契約とした理由について、「市内への経済効果を考え市内の会社を優先する風習があった」とした上で、「道の駅に関する事業を行っていたのが市内ではテレコムベイシスのみだった」と説明しています。その南魚沼市。22日、人事面の処分などを議論する市議会の総務文教委員会が開かれました。市は贈収賄について「組織的な関与」を否定しています。【南魚沼市議】「関与はないとおっしゃられましたけどそう言い切れる根拠は何かあるかお尋ねします」【南魚沼市総務部長】「関与はないと申し上げた根拠でございますがそれはこちらで確認しただけでございましてそれが正しいかどうかは今後の捜査に協力する中で明らかにされていくものと考えております」南魚沼市によりますと山口容疑者が逮捕された翌日、市長や山口容疑者が所属する道の駅再整備室の職員などが集まりほかの職員の関与がないことを口頭で確認したといいます。一方、山口容疑者に対して接待をした贈賄の疑いで2人が逮捕されたテレコムベイシス。県内では「道の駅 南魚沼」のほかに三条市の「道の駅 庭園の郷保内」、村上市でリニューアル工事が進む「道の駅 朝日」の事業に関わっています。三条市によると道の駅 庭園の郷保内の運営に関わっているのは、テレコムベイシスの今回逮捕された2人が所属していた部署ではなく、別の部署だとして、現状、契約は継続する予定としています。また村上市は「情報を集めている状態」としています。地域の観光の拠点となる「道の駅」が舞台となった今回の贈収賄事件。南魚沼市は道の駅 南魚沼の再整備について「事業に影響がないよう進める」としています。