警察とマスコミへの怒りは今も消えず…桶川ストーカー事件27年、遺族がそれでも若い世代に語り続ける理由

埼玉県のJR桶川駅前で猪野詩織さん(当時21歳)が刺殺された「桶川ストーカー殺人事件」から、10月26日で27年がたった。ストーカー規制法制定のきっかけとなった一方、警察の捜査怠慢や記録の改ざん、被害者の人格を傷つける報道など、多くの課題を残した事件だ。詩織さんの両親、憲一さんと京子さんは、長年にわたり埼玉県警やマスコミと闘ってきた。「娘は3度殺された」。加害者だけでなく、娘を守らなかった警察、死後も娘を傷つけたメディアに対して、そんな思いを抱いていた。しかし今、夫妻は警察学校や報道機関の研修に足を運び、若い警察官や記者たちに事件の教訓を伝えている。かつては足を踏み入れることさえためらった場所だ。それでも真剣に耳を傾け、涙を流す若者たちと接するうちに変化が表れたという。「相手も人間。少しずつ変わってきていると感じた」事件から27年。東京都内で10月24日に開かれたシンポジウムで、夫妻は、怒りや葛藤を抱えながらも対立から対話へと歩みを進めてきた思いを語った。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加