西加奈子さんが『きずもの』執筆を通して気づいた「時間をかけて本を読む」意味

小説家・松川貢(まつかわみつぐ)は、郷里の幼馴染み・田持猛(たもちたける)とゆるやかにSNSで繫がり続けている。運動が得意で人気者だった猛は、貢にとって仰ぎ見る存在。一方、貢と某写真家のパーティーで出会った遙(はるか)は、ある出来事を機に日本を離れ、カナダ・バンクーバーで生活する親友・万千花(まちか)とルームシェアをしていた。70年代生まれの貢・猛と、90年代生まれの遙と万千花、異なる時代を生きてきた二組の幼馴染みそれぞれの上に降り積もってきたものとは――。5年ぶりの長編小説『きずもの』は西さん初の新聞連載小説。依存症について専門家への取材を重ねたことをはじめ、時間をかけ、登場人物たちと向き合い、書きあげた本作について伺った。(取材・文=河村道子/撮影=若木信吾)※本稿は、『文蔵』2026年12月号より、内容を抜粋・編集したものです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加