詩人・尹東柱(ユンドンジュ)の記念碑「記憶と和解の碑」が立つ京都府宇治市志津川仙郷谷で31日、建立9周年の集いがあった。 尹は同志社大に留学中の1943年、朝鮮語での詩作などを理由に、独立運動に関わったとして治安維持法違反容疑で逮捕され、45年に27歳で獄死した。逮捕前に宇治川の天ケ瀬つり橋を訪れていたことから、市民が2017年に碑を建てた。 集いには、李泳采(イヨンチェ)駐大阪韓国総領事ら約50人が参加。「小川を渡って森へ 峠を越えて村へ」で始まる、碑に刻まれた尹の作品「新しい道」を全員で朗読した。 小倉紀蔵・京大名誉教授(韓国思想)は、井戸の水面に映った「もうひとりの自分」をつづった作品「自画像」を読んだ。「尹の開かれた魂が最もよく表現された詩の一つ」と紹介した。 最後に介護福祉士の杏(あんず)さだ子さん(63)が誓いの言葉を述べた。「来年は建立10周年。尹さんを通じて、韓国の方々らと交流できるのは貴重な機会。今後もつながりを大切にしていきたい」と話した。(平岡和幸)