映画監督で俳優の榊英雄被告について、最高裁が上告を棄却したことが明らかになった。女優2人に対する性的暴行の疑いで準強姦罪に問われていた榊被告は、これまで一貫して無罪を主張していたが、懲役8年の実刑判決が確定することになった。「榊被告は、数多くの作品に携わってきました。しかし2022年、複数の女性から性的被害を告発され、映画界に大きな衝撃が走りました。当時、監督を務めた映画『蜜月』の公開が中止となるなど、仕事にも深刻な影響が及びました。その後、2024年に女優2人に対する準強姦容疑で逮捕され、起訴されています」(芸能担当記者) 裁判で問われたのは、女優2人に対する計5回の性的暴行だった。榊被告側は、性的行為は合意のうえだったとして無罪を主張していたが、裁判所はその主張を退けた。「一審では、被害女性たちの供述の信用性などが争点となりました。榊被告は、女性たちとの間に合意があったと訴えていましたが、裁判所は被害女性の証言などを踏まえ、同意のない行為だったと認定しています。懲役8年という重い実刑判決が言い渡された背景には、被害が複数回に及んでいたことなどもあります。榊被告側は判決を不服として控訴しましたが、二審でも一審の判断が維持されました。さらに最高裁へ上告したものの、今回、その訴えが退けられたことで、司法判断が確定することになりました」(同前) 榊被告をめぐる事件は、映画やドラマの制作現場における監督と出演者の力関係についても、あらためて議論を呼ぶことになった。「映画監督は、俳優の起用や作品への出演に大きな影響力を持つ立場です。とくに、出演機会を求める若手俳優にとって、監督からの要求を拒絶することは簡単ではない場合もあります。今回の事件は、そうした立場の違いが性的な加害行為につながる危険性を浮き彫りにしました。 芸能界では近年、性加害やハラスメントに対する問題意識が高まっていますが、被害を訴えたことで仕事を失うのではないかという不安を抱える人もいるでしょう。被害を受けた人が安心して声をあげられる環境を整えることが、業界全体で求められています」(同前) Xでは、《2度とこんなことしないように位置情報公開してほしい》など、さらなる厳しい対応を求める声が寄せられている。 長年にわたり映画界で活動してきた榊被告。今回の司法判断は、制作現場における権力関係や、出演者の安全を守る仕組みの重要性をあらためて問いかけるものとなった。