郡山市で19歳の受験生が車にはねられ死亡した事故で、酒気帯び運転などの疑いで逮捕された容疑者の男は「日付が変わるくらいまで酒を飲んでいた」などと供述していることがわかりました。事故があった現場では、23日地元の人たちが集まり、見知らぬ土地で亡くなった被害者を悼みました。 19歳の命が突如奪われた悲惨な事故。23日、現場には多くの花が手向けられていました。22日の早朝、大阪府の予備校生、横見咲空さん(19)が車にはねられ亡くなったこの事故。 横見さんは、大学受験のために大阪から郡山市に足を運んだこの場所で事故に巻き込まれてしまいました。この事故で逮捕された郡山市の会社員、池田怜平容疑者(34)。 酒気帯び運転と横見さんをはね、死亡させた過失運転致死の疑いで、23日検察に身柄が送られました。 捜査関係者によりますと、その後の調べで、池田容疑者は制限速度の40キロを超えた状態でいくつもの赤信号を無視していた可能性が浮上。 警察の調べに対し、池田容疑者は「日付が変わるくらいまで飲酒していた」「休んでから用事があって運転した」「取り返しのつかないことをしてしまった」などと供述しているということです。 その現場では23日、地元の住職や地域の人たちの呼びかけで亡くなった横見さんに祈りが捧げられました。 23日の始発で大阪からやってきたというこちらの男性。横見さんとは同級生で、小学校からの付き合いがあるといいます。 ■横見さんの同級生という男性(19) 「おとなしい子ではあるけれど、仲が打ちとけていけば明るい子だし、素直な子で良い子でした。歯科衛生士になりたいと言ってて、それでこの大学に受けようとしたんじゃないかなと思います」 郡山市の奥羽大学によりますと、横見さんは22日、特待生選抜の試験を受ける予定だったといいます。 ■横見さんの同級生という男性(19) 「こうなってしまった以上、みんなの記憶から消えてしまうのが本人にとっても嫌だと思うし、自分にとっても一番嫌なので、なんとかしてみんなの記憶にとどめたいと思う」 見知らぬ土地で奪われた19歳の命。多くの人がその死を悼んでいます。