警察を名乗る人物からの電話をきっかけに、山形市の20代の女性が現金26万円をだまし取られる特殊詐欺被害にあいました。 警察によりますと今月1日、山形市の20代の女性のスマートフォンに070から始まる番号から電話がありました。 電話に出ると、警視庁の「トガミ」と名乗る女から「あなた名義の口座が犯罪に利用されており、あなたに詐欺の容疑がかかっています」「逮捕した犯人があなたから40万円で口座を買い取ったといっています」などと言われたということです。 その後女は、岡山県警を名乗る男と電話をかわりました。 男は「LINEのビデオ通話で聞き取りを行います」などと話し、LINEIDを伝えてきたということです。 女性がLINEアカウントを登録したところ、その男からLINEのビデオ通話があり、「あなたの口座にあるお金が犯罪に関与しているか調べるので、口座のお金を振り込んでください」「犯罪に関与していなければお金を返します」などと言われました。 女性は身に覚えのない話でしたが、男が警察手帳のようなものを見せてきたことなどから話を信じ、指定された口座に現金26万円を振りこんだということです。 その後、女性が知人に相談したところ、詐欺ではないかと指摘され、警察に相談して被害がわかりました。 警察では、警察官が現金を要求したり、指定口座に送金を求めたりすることはない。SNSのビデオ通話で聞き取りを行うことはないとして、注意を呼びかけています。