歌手でタレントの堀ちえみ(57)が6日、自身のブログを更新。1万6000件以上にわたる誹謗中傷のメッセージを送ってきた容疑者が逮捕されたことを受け、胸中をつづった。 堀は「本日報道されましたとおり、1万6000件以上もの中傷メッセージを、私のブログのコメント欄へと投稿を送り続けた容疑者が、警視庁により逮捕されました。ここまで捜査を進めてくださった、警察関係者の皆様に心より感謝致します。約2年間に渡って送られてきたメッセージの全内容は、私を中傷するものだけでなく、グロテスクさに想像すると気持ちが悪いものや、家族への事実無根の非難も多く、身の危険を感じさせるものもありました」と告白。 続けて「私はまるで暗闇で後ろから殴られるように、どこの誰かもわからない人から、私の容姿・病気のこと・大切にしている家族・そして歌うこと・人前でお話をすることなど…あらゆることについて、攻撃的なメッセージを送られ続け、体重が激減するなどの精神的ダメージも受けました。ブログのコメント欄への投稿なので、送られてくる度に私も読まざるを得ず、実はこの2年間は大変つらい状況でした」との心境を打ち明けた。 さらに「主人や家族や友人がいつも寄り添ってくれ「そんなことない、大丈夫だから」と安心させ続けてくれていたから、折れた自分の心を立て直し仕事にも向き合ってこられました。警察に相談をした際、当初はブログを閉鎖すればいいという、そんなアドバイスもいただきましたし、その方向でいくことも考えたりもしたのです。しかし私にとって、ブログはファンの皆様との、大切なコミュニケーションツールであり、それと同時に今の時代は活動の場でもあります」との私見も。 そして「病気と闘えたのもブログのコメントへの、皆様からの励ましがあったからです。ブログを読んでくださった同じ病気の方からの、メッセージもいただきました。そのようなことをじっくり考えますと、簡単に閉鎖できるものではありませんでした。今回の件では学んだこと、感じたことはたくさんあります。その中でつくづく思い悩んだ部分。それは…表現の自由はとても大切なことで、何が中傷で何が意見かの線引きは、大変難しいということです」とした。 その上で「ただ今回の件で言うと、一方的な言葉の暴力によって、私の表現の自由をも脅かされたようにも感じた…というのが正直な気持ちであります。ここに来るまで警察関係の皆様も、本当に大変な想いをされました。この件に限らず事実無根な書き込みは、仮にそれが犯罪に該当するものだったとして、その容疑者が逮捕され処罰されたとしても、SNS上に上がってしまった言葉は消えないです」と呼びかけた。 最後は「私を支えてくださっているファンの皆さんには、大変なご心配をおかけしてしまいました。申し訳ございませんでした。これももしかしたら、自分に与えられた人生の課題であったと、そのように受け止めまして、微力ながらも小さな一歩になれればと、そう思っております。いつもやさしいメッセージをいただき、ありがとう。これからも応援のほど、よろしくお願い申し上げます」と締めくくった。