1966年、静岡県で一家4人殺害事件が起きた。約60年経った2024年、そこで逮捕されて死刑が確定した袴田巌さんが、やり直しの裁判で静岡地裁に無罪を言い渡された。 証拠捏造の声が早くから上がり、長らく冤罪事件として話題になり続けた「袴田事件」。それを当初から目撃してきたのが、刑務官、いわゆる刑務所の“看守”を務めた作家の坂本敏夫氏だ。 坂本氏自身、親子三代にわたって刑務官を務めた「刑務所側の理屈」を最もよく知る人物の一人。その坂本氏が、この冬、無罪が確定した袴田さんのもとを訪ねた――。 ◆◆◆
日本の犯罪・事件・不祥事などの保管庫
1966年、静岡県で一家4人殺害事件が起きた。約60年経った2024年、そこで逮捕されて死刑が確定した袴田巌さんが、やり直しの裁判で静岡地裁に無罪を言い渡された。 証拠捏造の声が早くから上がり、長らく冤罪事件として話題になり続けた「袴田事件」。それを当初から目撃してきたのが、刑務官、いわゆる刑務所の“看守”を務めた作家の坂本敏夫氏だ。 坂本氏自身、親子三代にわたって刑務官を務めた「刑務所側の理屈」を最もよく知る人物の一人。その坂本氏が、この冬、無罪が確定した袴田さんのもとを訪ねた――。 ◆◆◆