(CNN) ドイツ南西部の都市マンハイムで3日、車両が暴走し2人が死亡、11人が負傷した。当局は意図的な襲撃とみているが、政治的または宗教的な動機を示す兆候はないとしている。 警察によれば死亡したのは83歳の女性と54歳の男性。車両は狙いをつけた人々に高速で突っ込んでいたという。 検察は容疑者が精神疾患を患っていたとの「具体的な証拠」があると述べた。警察は3日に容疑者の自宅を捜索していたという。 地元警察は正午過ぎに市の中心部で大規模な捜索を行い、容疑者を逮捕したと明らかにした。容疑者は40歳のドイツ人で、隣接するラインラント・プファルツ州の出身だという。 事件当時、市中心部のレストランにいた男性はCNNの取材に答え、黒い車が高速で走行するのを見たと証言。続いて複数の人々の叫び声を聞いた他、白いジャケットを着た男性が倒れているのが目に入ったと述べた。 ドイツの次期首相と目されているキリスト教民主同盟(CDU)のメルツ党首は、今回の事件に「衝撃を受けている」とした上で、この数カ月国内で相次いでいる同様の事件に言及。ドイツを再び安全な国にするべく、最大限の決意で対策に当たると約束した。 昨年12月にはマクデブルクのクリスマスマーケットに車が突っ込み、9歳の男の子を含む6人が死亡した。容疑者は10年以上ドイツに住むサウジアラビア国籍の50歳の男だった。 先月にはミュンヘンで、デモの群衆に向かって車が突入し、母子が死亡。30人以上が負傷した。容疑者は24歳のアフガニスタン人の男だった。