5日未明、福岡市東区で40歳の自称飲食店従業員の女と客で自称内装業の43歳の男が信号停車中の車のドアを開けて運転席にいた男性の顔を殴り、歯を折るなどのけがをさせたとして逮捕されました。 逮捕された男は「クラクションを鳴らされて頭に来ていた」と供述しているということです。 傷害の疑いで逮捕されたのは福岡市東区雁の巣の自称内装業・上野恭兵容疑者(43)と東区奈多の自称飲食店従業員・中原仁美容疑者(40)です。 上野容疑者と中原容疑者は5日午前0時半ごろ、東区千早で信号待ちをしていた乗用車に駆け寄り、中原容疑者が助手席のドアを開けると上野容疑者が上半身を車内に乗り入れて運転席にいた男性(30)の顔を複数回殴り、下の歯を折るなどのけがをさせた疑いが持たれています。 助手席にいた20代の女性にけがはありませんでした。 警察によりますと、被害男性は事件直前、車道に立っていた中原容疑者を走行中に発見し、クラクションを複数回鳴らしました。 その後、中原容疑者は一緒にいた上野容疑者とタクシーで移動中、信号待ちをしている被害男性の車を発見し犯行におよんだとみられています。 関係者から110番通報を受けた警察はタクシーの運転手から話を聞くなどして上野容疑者らが立ち寄ったホテルを特定し、2人が出てくるのを待って職務質問したということです。 上野容疑者が事件前に中原容疑者が働く店を客として訪れた後、2人で出かけていたとみられています。 取り調べに対し上野容疑者は「クラクションを鳴らされて頭に来ていた」と話しているものの傷害の疑いについては「顔は殴っていない。男性の胸か肩を押さえつけただけ」と否認。 中原容疑者も「私が車のドアを開けた記憶も上野さんが相手の男性を殴っていた記憶もありません」と容疑を否認しています。