白いジャケットをまとい写真に納まる男性。 5年前に和歌山県の海岸で遺体で見つかった寺本浩平さん(当時66)です。 当初、和歌山県警は現場の状況などから事件性はないと判断し、自殺として処理。 しかし、遺体が見つかってから約4年半が経った11日、大阪府警は、別の事件で逮捕した占い師の女ら2人を再逮捕しました。 自殺教唆の疑いで再逮捕されたのは、大阪府の会社役員・濱田淑恵容疑者(62)と無職の滝谷奈織容疑者(59)です。 2人は2020年8月、和歌山県の海岸で、寺本浩平さんと米田一郎さん(当時51)を自ら命を絶つよう仕向けた疑いが持たれています。 知人女性は当初、和歌山県警から寺本さんの死因などについて説明を受けたといいます。 しかし、2人の遺体の状況については、疑問が残ったと話します。 寺本さんの知人女性: 寺本の会社の従業員である50代の男性で、米田さんと一緒に亡くなって、警察の方はお互いの手を電気コードで結んで、とおっしゃってました。 また濱田容疑者は、別の女とともに寺本さんの偽の遺書を作成した疑いがあるとみられています。 寺本さんの知人女性はあるうわさを聞いたと証言します。 寺本さんの知人女性: 彼がいかがわしい 新興宗教の団体に入っていると。教祖から「死になさい」と言われたかもしれない、あなたが死ぬとみんなが助かるとか何らかのことを言われて死んだんじゃないかとまず思いました。 警察によると、寺本さんは、濱田容疑者のスピリチュアルカウンセリングを受け、濱田容疑者の指示に従う信者となっていたということです。 警察は、濱田容疑者らのくわしい動機について調べを進める方針です。