トランプ大統領 何を仕掛ける? 次の大統領選の年はロサンゼルスオリンピック【報道1930】

国際オリンピック委員会IOCの新しい会長に、これまで絶大な権力を持っていたバッハ会長が推していたジンバブエの女性理事が選ばれた。初の女性会長となるだけなく、欧米以外からも初めての会長選出ということで、あらためてバッハ氏の力の強さが浮き彫りになった形だ。そして新会長としての次の夏季五輪はロサンゼルスだ。2028年はまだトランプ政権下だ。それ次期大統領選真っ只中。全世界注目の巨大イベントと大統領選挙…トランプ大統領が何もしないわけがない。3年先だが、既に心配は始まっている…。 ■「五輪はトランプ氏が“スポーツウォッシング”を行うための絶好の機会だ」 去年トランプ氏は、1期目の政権時に自分が熱烈に進めていなければアメリカは五輪開催地に選ばれなかっただろうと、SNSでアピールしている。しかし、これに対してある専門家は言った。 「オリンピックの尊敬・友情・公平・名誉といった価値観は、トランプ大統領の政治のアプローチとは全く相容れない…」 この専門家とは、五輪研究者のボイコフ教授だ。教授はトランプ氏が五輪に積極的なのは政治利用に他ならないと語る。 米・パシフィック大学 ジュールズ・ボイコフ教授 「五輪はトランプ氏が“スポーツウォッシング”を行うための絶好の機会だ。(中略)トランプ氏はスポーツを利用して世界的な舞台で自身の正当性を主張するだけでなく、ホームレスの問題や経済危機などアメリカの多くの問題から注意をそらそうとするだろう…」 “スポーツウォッシング”とはスポーツイベントを国や政治家のイメージ向上や問題隠蔽のために利用すること。つまり、スポーツで悪い印象を洗い流すことだ。 同時にトランプ氏の威を借り大ナタを振り続けるイーロン・マスク氏も五輪を巧みに利用するだろうとボイコフ教授は言う。その五輪は巨額さなどからスポンサーになる企業が減っているのが逆に彼にとってチャンスだというのだ。 米・パシフィック大学 ジュールズ・ボイコフ教授 「イーロン・マスク氏のような億万長者が英雄のように登場し何百万ドルものスポンサーシップや資金をイベントに投入し、自分自身を救世主のような立場に置こうとする可能性もある…」

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