芸能界で目下、評価急上昇中なのが、キムタクこと木村拓哉(52)だ。 袂をわかった元SMAPリーダーの中居正広氏(52)が女性トラブルで引退したこともあり、今も芸能界でトップクラスの地位をひた走るキムタクに注目が集まっているのだ。 キムタクといえば、仕事にストイックなことで知られ、ドラマがクランクインするころには台本はボロボロ。自分だけではなく共演者のセリフまで頭に入っているというからすさまじい。主演俳優の自覚から、自身の出番が終わっても現場に居残り、他者の撮影を見守っていることもある。 「それでいて、現場では新人ADにまで気配りしています。差し入れもケタ違いで、夏場の撮影ではキンキンに冷えた飲み物が詰まった冷蔵庫を持ち込んだこともある。自分の楽屋を設けないことは有名な話で、スタジオ前のたまり場で共演者やスタッフと談笑。飲み物を賭けてビリヤード大会を行うこともありましたね。木村さんと一度仕事した人は、その徹底ぶりに舌を巻いています」(テレビ局関係者) そんな木村の姿に感銘を受けたのが、女優の天海祐希(57)だ。 木村とは2024年4月期の連ドラ『Believe-君にかける橋-』(テレビ朝日系)で共演し、“キムタクの妻”を好演した。彼女もまた「女版キムタク」と呼ぶにふさわしいほど、仕事に対してストイックなことで知られる。天海を知る芸能関係者の話。 「主演作のクランクイン前には、共演者と“マネジャー抜き”の食事会を開き、親睦を深めていました。天海さんはお酒をほとんど飲まないのですが、飲み会の場が大好き。食事会の後はダーツ店に移動し、みんなでワイワイ楽しむのがお決まりのパターンです」 その一方で、”現場に迷惑をかけてはならない”と新型コロナ禍では不要不出の外出も飲み会も自粛。仲の良い俳優がコロナ禍で飲みに出かけていたことを伝え聞き、天海が説教したという逸話も残っている。 ◆“不運続き”も現場は一致団結 天海は主演作と“それ以外”で、自らの役割も使い分けているという。木村と共演した『Believe』の主役はあくまでキムタク。天海はすべて木村に合わせて、黒子に徹していたという。 同ドラマの打ち上げでは、会場で最終回の映像が流れているのに私語をやめないスタッフを木村が、 「うるせーんだよ!」 と一喝。このとき、木村の怒りを察知した天海は当該スタッフに、 「あなたたち、静かにしなさい」 と先回りして注意していたという。 「天海さんはキムタクが共演者やスタッフに気配りする姿を見て『本当にすごい』『見習わなければならない』と、大いに刺激を受けていました」(同・ドラマ関係者) そんな天海には、歌舞伎俳優・市川猿之助(49)が事件を起こしたことによって延期となった劇場版『緊急取調室 THE FINAL』の公開が控えている。猿之助の代役には俳優の石丸幹二(59)が起用されたが、出演シーンは撮り直しを余儀なくされた。公開は来年になるという。 「映画が1年以上も延びたので、テレ朝はテコ入れのため『緊急取調室』のドラマ新シリーズの放送を計画しているといいます。映画の撮り直しはすでに終わっているのですが、ドラマ版の撮影はこれから。早ければ今夏にも全容が見えてくると思います。 実は映画版の公開に合わせて放送する予定だった『緊急取調室』のスペシャルドラマがお蔵入りになっているのです。猿之助さんに続き、主要キャストとして出演していた永山絢斗(36)さんも大麻取締法違反で逮捕されたからです。そんな“不運続き”な作品だけに、天海さんを中心に出演者もスタッフもなんとかキントリ(『緊急取調室』)の映画を成功させようと、現場は一致団結していますよ」(テレビ朝日関係者) ドラマ新シリーズは、10月クールでの放送を見込んでいるという(フライデーデジタルの取材にテレビ朝日広報は「今後の編成に関しては、お答えすることはありません」と回答)。 天海は自らが“座長”を務めるドラマや映画の制作現場ではスムーズな進行を好むという。 「このシーンはさっきので十分じゃない?」 などと意見することもあるという。『劇場版 緊急取調室』は天海の集大成。今度こそ無事に公開されることを祈るばかりだ。