昨年12月、国際線への同乗を拒まれた犬を空港トイレで殺害して置き去りにしたとして、米フロリダ州警察は動物虐待容疑で同州に住むアリソン・ローレンス容疑者(57)を逮捕した。米NBCなどが報じた。 ローレンス容疑者は昨年12月16日、コロンビア行きの飛行機に乗るため、愛犬である白のミニチュア・シュナウザー「タイウィン」(9歳)を連れて、フロリダ州にあるオーランド国際空港を訪れた。 米報道によると、容疑者はチケットカウンターでタイウィンの搭乗手続きをしようとしたが、手続き書類がなかったため、搭乗を拒否された。係員と約15分話をした後、容疑者はタイウィンを連れてトイレへ。 その後、トイレに入った空港職員は床に座って、散乱した水やペットフードを片付けている容疑者を目撃。防犯カメラには数分後、タイウィンを連れずに1人で出てくる容疑者が写っていた。別の仕事を終えてトイレに戻ってきた職員がゴミ袋を外した際に死んだタイウィンや犬用の旅行バッグなどを発見したという。トイレを出た容疑者はその後、コロンビアに出国した。 通報を受けて駆け付けた警察は死因を溺死と断定。タイウィンの体に付いていた容疑者の名前や連絡先が記載されていた認識票、体内のマイクロチップから捜査を開始し、今月17日にローレンス容疑者を逮捕した。すでに保釈金5000ドル(約75万円)を支払ったという。米司法当局は「勝手な理由で犬を殺す極端で悲劇的な行為」としている。