ミャンマーを舞台にした国際的な詐欺をめぐり、タイの警察当局が拘束した日本人の男2人について、愛知県警が詐欺の疑いで逮捕状を取ったことが捜査関係者への取材で分かった。男らは、2月に保護され帰国した愛知県の少年(16)と同じ詐欺拠点にいたとみられている。今後、タイから移送し、詳しい経緯などを調べる。 捜査関係者によると、20代と30代の男2人は1月、男性に警察官などをかたってうその電話をかけ、現金をだまし取った疑いがある。 男らはミャンマー東部の拠点で特殊詐欺の「かけ子」に従事していたとみられ、3月11日にタイ西部のミャンマー国境付近で不法滞在の疑いでタイの警察当局に拘束されていた。 一方、少年は帰国後、愛知県警の聞き取りに対し、「電話で警察官などをかたる詐欺に加担させられた」「他に8人くらいの日本人が同じ仕事をしていた」などと説明。県警はこうした情報を元に同じ拠点で特殊詐欺に従事していたとされる男らの関与について捜査を進めていた。(高橋俊成)