(CNN) 英警察は2日、英国と中国で女性10人をレイプしたとして先月有罪判決を受けた男について、逮捕前にこれ以外にも数十人の被害者を襲っていたとの見解を示した。 ロンドン警視庁によると、女性23人が新たに名乗り出て、ゾウ・ジェンハオ被告(28)による被害を訴えた。警察はゾウ被告を「危険かつ常習的な性犯罪者」と形容している。 ゾウ被告は先月、レイプや監禁、のぞき行為に加え、過激なポルノ画像や性犯罪を目的とした規制薬物の所持など、他の複数の罪で有罪判決を受けた。 ゾウ被告の端末から見つかった動画を含む証拠を踏まえると、まだ特定されていない被害者が50人以上存在する可能性があると捜査員は指摘する。 警察の2日の発表によれば、ゾウ容疑者による被害を新たに訴えた女性の一部は英国在住で、中国その他の地域に住む人もいるという。 ゾウ被告は中国・東莞市の出身。中国のほか北アイルランドのベルファストや英ロンドンなど、世界各地に居住していた経歴を持つ。 警察と検察によると、ネット上で「Pakho」を名乗っていたゾウ被告は、中国の通信アプリ「微信(ウィーチャット)」や出会い系アプリを使って他の中国系学生と接触し、飲みに誘って薬物を盛った上で、ロンドンや中国の自宅で性的暴行を加えていた。 検察によると、被害者の多くはゾウ被告から与えられた薬物で「意識を失い、抵抗できない状態」にされていた。被告は携帯端末や隠しカメラで一部の犯行をひそかに撮影していおり、警察によると、宝飾品や衣類などの所持品を盗む行為にも及んでいたという。 警察は「ゾウ被告は女性たちを巧みに操り、薬物を使って極めて卑劣な手口で襲っていた」と非難した。 ロンドン大学ユニバーシティー・カレッジの博士課程に在籍していたゾウ被告は昨年1月、被害者の一人が警察に通報したことをきっかけに逮捕された。 検察は先月、「被告の凶悪犯罪を告発するために名乗り出た勇気ある女性たち」は「信じられないほど強く勇敢」であり、被害者の証言が有罪判決につながったことは「疑いない」と指摘していた。 警察によると、ゾウ被告の量刑は年内に言い渡される見通し。