福島市の僧侶の男(67)が岩手県などで祈とうの名目で現金をだましとった疑いで逮捕されました。 詐欺の疑いで再逮捕されたのは山形県酒田市に事務所を置く宗教法人の僧侶で福島市の宗像法照こと眞鍋明夫容疑者(67)です。警察によりますと眞鍋容疑者は2022年6月から2024年3月ごろまで、岩手県や山形県に住む60代から70代の男女3人に「悪い因縁を取り除くためには祈とうが必要」「有名寺院に祈とうさせる」などと言って、祈とう料の名目として現金800万円余りをだまし取った疑いが持たれています。 警察は捜査に支障があるとして眞鍋容疑者の認否を明らかにしていません。 眞鍋容疑者は別の僧侶2人と共謀して祈祷の契約を結んだ際に、法律で定められている書類を交付しなかったとして9月29日に特定商取引法違反の疑いで逮捕されていて、17日付で3人とも処分保留で釈放されています。 眞鍋容疑者はこれまでに祈とう料として330人以上から4億円以上集めたとみられ、警察は余罪を含めて捜査を続けています。 ※画像は特定商取法違反容疑事件で公開された押収品(IBC岩手放送 撮影)