「静岡県警」と書かれたベストを着た捜査員が険しい表情を浮かべて待機する中、スーツ姿の捜査員10名ほどが、次々と白い一軒家へと足を踏み入れていった――。 4月10日午前、静岡県警が広末涼子容疑者(44)の自宅の家宅捜索を行った。広末容疑者は4月8日、追突事故を起こした後に搬送された病院でパニック状態となって看護師を蹴ったり、ひっかくなどした暴行容疑で現行犯逮捕されていた。 「家宅捜索に入った際の容疑は危険運転致傷です。広末容疑者の自宅近くの道路には赤いコーンが置かれて交通規制が行われるなど、閑静な住宅街が騒然としました」(現場にいた記者) 家宅捜索は1時間半ほどで終了。捜査員たちは押収品が詰められた青いプラスチックケースを警察車両に乗せ、立ち去っていった。 「簡易の薬物検査では違法薬物は検出されませんでした。今後、本鑑定を行い、事故の原因を調べるとみられています。広末容疑者は取り調べ中にもパニック状態に陥り、一時は他人に危害を加える可能性がある人物を収容するための保護室に入った。女性が保護室へ入るのは異例のことです」(地元紙記者) ◆『どうも!』と元気に 突然の逮捕、そして家宅捜索に対し、近隣住民らも困惑を隠せない。広末容疑者の自宅近くに住む女性が打ち明ける。 「深い付き合いがあるわけではなかったんですが……。お子さんが通っている学校の前でママ友たちと立ち話をしている姿を目撃したことがあるんですけど、薄化粧なのにオーラがあって、さすが芸能人だなって思いました」 飾らない、気さくな一面もあったという。 「そこまで親しくない私にも、挨拶すると『どうも!』と気さくに返してくれる感じの良い人でした。1ヵ月ほど前ですが、朝7時ごろに犬の散歩に出たら、ランニングに出て行く広末さんと出くわしました。キャップにトレーニングウェア姿で、挨拶するとやっぱり『どうも!』と返してくれた。その時は特に変わった様子はなかったんですけど……」(前出・近隣住民) 静岡地検が裁判所に勾留請求し、19日までの勾留が認められた。追突事故の原因は何だったのか――捜査の行方に大きな注目が集まっている。