青森県警八戸署は11日、県内に住む70代男性が、警察官や検察官をかたる男らから現金500万円をだまし取られる特殊詐欺被害に遭ったと発表した。 同署によると3月、男性宅にデジタル庁職員を名乗る女から「携帯が不正に契約されている」と電話があった。さらに都内警察署の警官を自称する男から続けて「特殊詐欺の主犯を逮捕したところ、あなたの口座にお金が振り込まれている。逮捕状が出ている」と告げられた。 その後、LINE(ライン)を通じて警察手帳や男性への逮捕状の偽画像が送信され、検察官をかたる男から「あなたの口座のお金を調べるため定期預金を解約してほしい。指示した口座に振り込んで」と言われたという。 男性は月末までに五つの個人名義口座にそれぞれ100万円、計500万円を振り込んだ。しかし男らと連絡が取れなくなったことから被害に気付き、同署に相談した。