トラウトがキャッチしたボールをファンが強奪 昨年WSでもベッツが被害 加害者は全30球場への入場禁止処分に

「アストロズ-エンゼルス」(12日、ヒューストン) エンゼルスのマイク・トラウト外野手が右翼守備でファウルフライを追った際、ファンに奪い取られるハプニングが起こった。 場面はエンゼルス2点リードの二回2死、ディアスが放った右邪飛を懸命に追ったトラウト。フェンス上部にグラブを伸ばしキャッチしたが、アストロズのユニホームを着た男性ファンに奪い取られた。 直後に怒りの表情をにじませたトラウト。男性ファンのもとにはセキュリティーが駆けつけ、中継では三回表に客席から連行される様子が伝えられた。米実況では昨年のワールドシリーズでベッツが同様の被害にあったケースを伝え、映像でも紹介された。 物議をかもした昨年のワールドシリーズ第4戦では、初回にベッツが右邪飛を捕球後、腕をつかまれグラブの中からボールを奪われた。ヤンキースは一夜明けに声明を出し、「昨夜、2人のファンがドジャースのムーキー・ベッツ外野手に対し、ひどい、容認できない身体的接触により、ヤンキースタジアムから退場させられた」と状況を説明し、第5戦の入場禁止を発表していた。 その後、MLBは全30球場への入場禁止を通達。書面では「あなたたちの行為は選手の健康と安全に深刻な危険をもたらし、ファンに許される行動の一線をはるかに超えていた」と非難。さらには「メジャーリーグはあなたたちをすべての球場やオフィス、施設から無期限に追放します」、「また、MLB主催や関連するイベントへの参加も無期限で禁止する。発見された場合にはあなたはその施設から排除され、不法侵入で逮捕されることをご承知おきください」と記されていたと米メディアが報じていた。

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