特殊詐欺で男性からおよそ120万円をだまし取ったとして、男女3人が逮捕されました。3人は詐欺でだまし取った被害金のマネーロンダリングに関わっていたとみられ、広域強盗事件を起こした「ルフィグループ」の犯罪収益も資金洗浄していたとみられています。 詐欺の疑いで警視庁と愛知県警の合同捜査本部に逮捕されたのは、大阪府・豊中市の樋口拓也容疑者（37）と、東京・目黒区の福井かおり容疑者（48）、東京・品川区の相田栄幸容疑者（33）の3人です。 3人はおととし、千葉県内の60代の男性に対し、「アダルトサイトの未払い金がある」などとうその電話をかけ、現金120万円をだまし取った疑いがもたれています。 警視庁が男性からだまし取った被害金の流れを調べたところ、暗号資産に換えられるなどしたあとに、福井容疑者が現金化。相田容疑者を「運搬役」として、樋口容疑者の自宅に現金が運ばれていたことがわかり、逮捕に至ったということです。 樋口容疑者と相田容疑者は多数の特殊詐欺事件に関わっていたグループの一員で、樋口容疑者はその犯罪収益の「金庫番」だったとみられています。 さらに、樋口容疑者の自宅には広域強盗事件を起こした「ルフィグループ」の犯罪収益のうち1000万円以上が運び込まれた疑いがあり、この金がフィリピンにいた指示役に還流された可能性があるということです。 警視庁などは、3人が「ルフィグループ」などの複数の犯罪組織から依頼されるなどして、11億円以上を現金化したとみていて、実態解明を進める方針です。