県警本部長が袴田さんに直接謝罪 静岡の再審無罪、証拠捏造指摘

1966年の静岡県一家4人殺害事件で袴田巌さん(88)の再審無罪が確定したことを受け、県警の津田隆好本部長は21日、浜松市の袴田さんの自宅を訪れ、謝罪した。捜査当局が直接陳謝するのは初めて。 本部長は、静岡地検が上訴権を放棄する手続きを取った9日、報道陣の取材に「袴田さんが長きにわたって法的地位が不安定な状況に置かれてきたことについて申し訳なく思う」と話し、面会して謝罪する意向を示していた。 袴田さんは66年に県警に逮捕され、80年に死刑が確定。再審公判で静岡地裁は先月26日、捜査機関の証拠捏造を指摘し、無罪判決を言い渡した。

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