宮城・石巻の高1殺害、死因は心臓損傷 県警が殺人容疑で父親を送検

宮城県石巻市の集合住宅で28日、高校1年の息子をナイフで刺すなどして殺害したとして父親が殺人容疑で逮捕された事件で、石巻署は29日、司法解剖の結果、息子の死因は、ナイフが心臓に到達したことによる心臓損傷と発表した。息子の背中には複数の刺し傷があったが、このうち1カ所が心臓に及んでいたという。 発表によると、父親は同市流留、会社員佐々木嘉志(よしゆき)容疑者(48)。28日午前7時ごろ、自宅の集合住宅の一室で、息子の慧太さん(15)の背中を調理用ナイフで刺し、首を絞めるなどして、殺害した疑いがある。 署は29日、佐々木容疑者を殺人容疑で仙台地検に送検。「間違いない」と容疑を認めているという。 事件が発覚したのは、28日午前8時すぎ。佐々木容疑者が知人の男性に伴われ「息子を殺した」と署に出頭した。署員が事情を聴き、約1時間後に佐々木容疑者と自宅を訪問。寝室のマットレスの上で横たわる慧太さんを見つけた。マットレスには血だまりがあり、首にはロープの痕が残っていた。慧太さんは意識不明の状態で、石巻市内の病院に救急搬送されたが、死亡が確認された。 佐々木容疑者は、慧太さんと2人暮らし。発見当時、慧太さんはスウェットのような部屋着を着ており、室内に争ったような跡はなかった。署は、寝室から血の付いた調理用ナイフと白いロープを押収。これまで、県警にトラブルの相談はなかったという。 慧太さんについて、知人は「いつも元気で明るい子。亡くなったと聞いてびっくりしている」。別の知人は「父親と仲が良いように見えた。信じられない」と話した。(手代木慶、三村悠)

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