警察をかたる詐欺が多発しています。鹿児島県内では先月、70代の女性が1250万円をだましとられました。 県警によりますと、被害者のもとに、先月中旬、【NTT東京南支店】をかたる女性から「あなた名義で携帯電話が契約されている」と電話で連絡がありました。 その後、【中央警察・組織犯罪対策課のカワモト】と名乗る男に電話が代わり、「あなたは不正契約をしてヤクザと犯罪を犯している。逮捕するから東京に来てください」と言われました。 続いて【検察庁のモリタ】と名乗る男が電話に代わり逮捕文を読み上げたため、被害者は、本物の警察官や検察官だと信じ込みました。 その後、【カワモト】から「あなたが持っているお札が犯罪に利用された金の番号と同じか調べるため、金を引き出し、持ってきてください」と指示されました。 被害者が現金1250万円をビニール袋に入れ、指定された県内のコンビニエンスストアに置き、その場を離れたところ、見知らぬ男が現れ、袋を持ち去ったということです。 県警は、警察官や検事が電話で取り調べをすることや、逮捕の予定を伝えることは絶対に無いとして、不信な電話を受けた場合は詐欺を疑い、警察に相談するよう呼びかけています。