5億円被害ニセ電話詐欺 「受け子」役疑いで横浜市70歳男を逮捕 佐賀県警

佐賀県内の60代女性が約5億3540万円をだまし取られたニセ電話詐欺事件を巡り、佐賀県警は1日、詐欺の疑いで横浜市中区松影町2丁目、無職の男(70)を逮捕したと発表した。逮捕者は2人目で、男は現金を受け取る「受け子」役を担ったとみられる。県警は組織的な犯行の実態解明を進めている。 逮捕容疑は、氏名不詳者らと共謀して3月19〜22日、女性に対して電話で警察官などになりすましてうそを言い、同22日に女性の自宅で1億4100万円を受け取って詐取した疑い。「佐賀を訪れ、荷物を受け取ったのは間違いないが、中身が金とは分からなかった」と容疑を否認している。 県警によると、男は警察職員になりすまして女性から現金を受け取った。ジャケットを着用し、私服姿だったという。防犯カメラの映像などから割り出し、4月30日に男の自宅で逮捕した。事件には他にも複数人が関与しているとみて、SNS(交流サイト)などでつながる匿名・流動型犯罪グループ(匿流、トクリュウ)による犯行も視野に捜査している。 事件を巡っては、男が逮捕された容疑に絡んで「見張り」役をしたとみられる横浜市神奈川区入江1丁目の自称アルバイト従業員の男(25)を、県警が4月16日に詐欺容疑で逮捕していた。県警の発表によると、女性は2〜3月、警察官などを名乗るニセ電話詐欺の手口で計6回にわたって計約5億3540万円を手渡し、だまし取られた。

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