「逮捕を免れるには金を」80代男性が金塊2750万円被害 検察官、静岡県警名乗る男らに 福島

福島県郡山市の80代男性が、検察官を名乗る男らから電話があり、金塊約2750万円相当をだまし取られたことがわかりました。警察は詐欺事件とみて調べています。 警察によりますと、今年4月上旬頃、80代男性の自宅の固定電話にインターネットホットラインセンターの職員を名乗る女から「あなたが契約した携帯電話が犯罪に利用されている」などと電話がありました。その後、静岡県警の警察官を名乗る男から電話があり、「あなたの名前で作られた銀行口座が犯罪に利用されており、あなたにも逮捕状が出ている」などと言われ、さらにSNSアプリの「シグナル」をインストールするよう指示されました。 後日、80代男性の携帯電話に、検察官を名乗る男から「シグナル」のアプリを使用して電話があり「あなたが逮捕を免れるためには金を購入してもらう必要がある」などと、検察官を名乗る男から金塊を購入するよう指示されました。 80代男性はその話を信用し、約2750万円相当の金塊を購入し、検察官を名乗る男から指定された郡山市内の公園のトイレ内に置いたということです。 80代男性は、その後も検察官を名乗る男とやりとりを続けていましたが、連絡が取れなくなったことで不安を感じ、静岡県警に相談したところ、詐欺に遭ったことに気づきました。 警察は、警察や検察からお金に関する電話調査は行っていないこと、金銭を支払う前に、家族や警察へ相談することなど、なりすまし詐欺への注意を呼びかけています。

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