<独自>川崎繁華街の暴行で50代男性死亡、客引きの19歳2人を容疑で逮捕 何らかトラブルか

JR川崎駅近くの繁華街の路上で、通行していた男性に暴行を加え、頭部に傷害を負わせて死亡させたとして、警視庁少年事件課は、傷害致死の疑いで、いずれも19歳で川崎市の無職の男2人を逮捕した。捜査関係者への取材で23日、分かった。 捜査関係者によると、男らは8月24日午前2時50分ごろ、川崎市川崎区東田町の路上で、東京都内に住む50代の会社員の男性に殴る蹴るの暴行を加えて路上に転倒させ、その後、死亡させたとしている。男性は暴行によって頭に傷害を負っており、死因は外傷性脳機能障害だった。 現場はJR川崎駅近くの繁華街。男らは路上で客引きを行っており、付近で飲食した後だった男性と何らかのトラブルになり、暴行を加えたとみられる。 男性は転倒時に頭を打ち、都内の自宅に帰宅した後、同居する家族が異変に気付いて119番通報。病院に搬送されたが、9月5日に死亡した。警視庁が捜査していた。 ■客引き横行、ぼったくり被害も多発 客引きの男らに暴行を受け、男性が死亡した事件。繁華街の路上に立ち、飲食店やキャバクラへ客を呼び込む客引き行為は自治体の迷惑防止条例などで禁止されているが、横行しているのが現状だ。酔客を狙ったり執拗に付きまとったりして通行人とトラブルになるほか、他店の営業を妨害、客が悪質なぼったくり店に誘導されるケースも頻発。相次ぐ被害に警察当局が取り締まりを強化している。 今年6月には、東京都世田谷区の路上で、キャバクラの客引きともめていた男性に声をかけられたと勘違いした男が男性を暴行、死亡させる事件が発生。令和3年にも東京・池袋の路上で、キャバクラ従業員の男が、知り合いの客引きと口論になっていた男性を暴行して骨折させ、逮捕されている。 悪質な客引きに誘導された客がぼったくり被害に遭うケースもある。東京・新橋などをはじめとする各地の繁華街では、客引きされて飲食店に入った客が泥酔して記憶をなくし、後日身に覚えのない高額なクレジットカード決済やATMの引き出しに気付くなどの被害が多発している。 昨年末には違法に客引きした上、泥酔状態の男性客をATMに誘導し、現金100万円を引き出させて詐取したとして、新橋の飲食店従業員の女が逮捕されている。

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