マッチングアプリ悪用 障害ある男性を監禁しぼったくり 容疑で男ら逮捕 被害240万円

マッチングアプリを悪用して東京・渋谷のバーでぼったくりを繰り返していたグループが摘発された事件で、警視庁保安課は新たに、身体障害のある男性に不当な料金を払わせたとして、東京都ぼったくり防止条例違反の疑いで、自称飲食店経営者の鈴木駿太容疑者(22)=新宿区河田町=ら男女4人を逮捕した。全員容疑を認めている。鈴木容疑者を含む2人は、男性を監禁した疑いでも逮捕した。 同課によると、容疑者らは障害者向けのマッチングアプリに自身も障害があると装って登録し、知り合った下肢に障害のある20代の男性会社員をデート名目で店に誘導。飲み放題対象外の酒を大量に注文して高額な料金を請求し、ATMで預金を引き出させた上、外部と連絡できないよう携帯電話を取り上げてサウナ店で8時間以上監禁していた。男性は「(下半身に)装具を着けており逃げられなかった」と話しているという。 複数の消費者金融と契約させた上にクレジットカードで貴金属を購入させて受け取り、男性の実家で両親にも料金を請求。男性は総額約240万円の被害にあった。 逮捕容疑は2月、マッチングアプリで知り合った男性を店に誘い入れ、現金25万円を払わせた上にサウナ店で監禁したとしている。同課は「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」とみて、上位者の特定などを進めている。

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