国際刑事裁、タリバン最高指導者らに逮捕状発行 女性迫害めぐり

国際刑事裁判所(ICC、オランダ・ハーグ)は8日、イスラム主義勢力タリバンの最高指導者アクンザダ幹部ら2人に、人道に対する罪の容疑で逮捕状を発行したと発表した。タリバンが実効支配するアフガニスタンで女性の自由や基本的人権を侵害したなどとした。 タリバンは2021年8月に復権後、中学生以上の女性の教育や就労、権利を次々に制限している。 ICCは、タリバンが女性や少女の教育の権利や移動、表現などの自由を著しく奪ったと指摘。また性的少数者などタリバンのジェンダー政策に反するとみなされた人たちも抑圧の標的にしたとした。アクンザダ氏らはこれらの政策を命令するなどし、「ジェンダーに基づく迫害に関与したと信じるに足る合理的な根拠がある」とした。 アフガニスタンは03年からICCに加盟しているが、タリバンが引き渡しに応じる見通しはない。(ブリュッセル=森岡みづほ)

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