佐賀県伊万里市東山代町長浜の民家で住人女性2人が訪問してきた男に刃物のようなもので襲われ死傷した事件で、県警が27日、強盗殺人と住居侵入の疑いで近くに住むベトナム国籍の技能実習生、ダム・ズイ・カン容疑者(24)を逮捕した。県警は28日未明に会見を開き、カン容疑者が「何も話したくありません」と否認していることを明らかにした。 発表によると、カン容疑者は食品加工会社勤務で、同僚のベトナム人らと寮に同居。県警は被害者宅のインターホンに残された画像などから容疑者を特定し、27日、寮にいたカン容疑者を伊万里署に任意同行して逮捕した。 逮捕容疑は26日午後4時20分ごろ、日本語講師、椋本舞子さん(40)にナイフを示して脅して現金1万1千円を奪い、ナイフで首などを切りつけ失血死させた、というもの。事件では当時在宅していた椋本さんの70代の母親も首などにけがをした。 県警はカン容疑者の寮から凶器とみられる刃渡り13・5センチほどの血のついたナイフを押収した。今後、使われた凶器の特定や動機の解明などを進める。(杉江隼)