元大阪地検特捜主任を刑事告発 横領事件で無罪確定の元社長

大阪地検特捜部が捜査した業務上横領事件で無罪が確定した不動産会社プレサンスコーポレーション(大阪市)の山岸忍元社長(61)は4日、担当検事の違法な取り調べを指示、容認したなどとして当時主任検事だった蜂須賀三紀雄・神戸地検刑事部長(52)に対する特別公務員暴行陵虐や特別公務員職権乱用の容疑などでの告発状を大阪高検に提出したと明らかにした。 山岸氏側は同日、大阪市内で記者会見。国に7億7千万円の損害賠償を求めている訴訟でも、蜂須賀氏が故意に冤罪をつくり出し、検察官の職責に反するなどとする追加の準備書面を大阪地裁に提出した。 山岸氏は学校法人の土地の売却資金21億円を横領したとして、2019年に特捜部に逮捕、起訴された。21年の地裁判決は、共謀があったとする元部下らの供述の信用性を否定し、無罪を言い渡して確定。山岸氏は22年に提訴した。 訴状によると、特捜部の検事らは山岸氏の元部下らに対し、取り調べで威圧。不当に逮捕、起訴され、取締役の辞任を余儀なくされるなどし、精神的苦痛や経済的損害を受けたとしている。

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