最寄り駅などで容疑者と似た男 被害女性と同列車利用か 神戸刺殺・兵庫県警

神戸市中央区のマンションで住人の会社員片山恵さん(24)が刺殺された事件で、現場最寄り駅などの防犯カメラに事件直前、会社員谷本将志容疑者(35)=殺人容疑で逮捕=とよく似た男が、片山さんに続くように改札を通過する姿が映っていたことが23日、捜査関係者への取材で分かった。 兵庫県警は同容疑者が同じ列車に乗って現場に向かったとみて、詳しい足取りなどを調べている。 捜査関係者によると、神戸新交通ポートアイランド線(ポートライナー)三宮駅と、隣にあるマンション最寄りの貿易センター駅(いずれも中央区)の防犯カメラに、片山さんに続くように改札を通過する谷本容疑者に似た男の姿が映っていた。 同容疑者に似た男と片山さんの姿は、阪神電鉄の神戸三宮駅構内の防犯カメラでも確認されており、片山さんが男に気付くそぶりは見られなかった。 片山さんの勤務先によると、片山さんは事件発生約50分前の午後6時半ごろに神戸市内の支店を退勤。郵便局に立ち寄るなどして自宅に向かったという。 県警は、谷本容疑者が事件直前、現場マンションまで10分以上にわたって片山さんの後をつけていたとみている。 同容疑者は20日午後7時20分ごろ、同区磯辺通の片山さんの自宅マンションのエレベーター内で、片山さんの胸部などを刃物で数回刺し、殺害したとして逮捕された。「殺意を持っていたかは分からないが、ナイフで腹部あたりを1、2回刺した」と話している。

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