乾燥大麻9キロ密輸か 菊川署などがベトナム国籍の3人逮捕、1人書類送検 静岡県の押収量1年分超

菊川署と静岡県警薬物銃器国際捜査課は名古屋税関清水税関支署との共同捜査で27日までに、タイから乾燥大麻約9キロ(末端価格4500万円相当)を密輸したとして麻薬取締法違反(大麻輸入)の疑いでいずれもベトナム国籍の男女3人を逮捕、1人を静岡地検浜松支部に書類送致した。今回の押収量は県警が2024年の1年間に押収した乾燥大麻量(8348グラム)を上回ったという。 逮捕されたのは山梨県市川三郷町、無職の男(32)=処分保留、入管難民法違反の罪で起訴=、兵庫県姫路市、自称解体工の男(31)=麻薬取締法違反の罪で起訴=、同市、精肉作業員の女(46)=処分保留で釈放=の3容疑者。書類送致されたのは、無職の男と同居する工場作業員の女(31)。 4人の逮捕・送検容疑は5月12日、営利目的で乾燥大麻9170グラムを小包郵便物に隠して輸入した疑い。県警と税関によると、大麻はドッグフードの袋や洗剤の袋に小分けされていて、横浜税関による検査で見つかった。菊川市のアパートに住む別のベトナム人男性が小包の受取人になっていて、無職の男が荷物を受け取るために近くに来ていたという。ほかの容疑者は、スマホのやりとりなどを通じて関係性を裏付けた。 自称解体工の男は容疑を認め、密輸を成功させると得られる報酬が目的だったと話しているという。清水税関支署は27日、自称解体工の男を関税法違反の疑いで静岡地検に告発した。

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